信頼できるインドネシアの代理店・販売店の探し方
- 大崎 未来
- 7 日前
- 読了時間: 3分
更新日:6 日前
更新日:2025年7月2日
「信頼できる代理店や販売店を紹介してもらえませんか?」
インドネシア進出を検討する企業から、私たちが最もよく受ける相談のひとつです。
「まずは自社(日本側の企業)の商品をインドネシアの代理店・販売店に好きになってもらってから関係をスタートしたい。」
商品を大切にしている企業だからこそ理解はできるのですが、正直甘いと思っています。
恋愛でいうと「まずは私のことを好きなりなさい!」言っているようなもんで、自分の魅力を一方的にアピールするだけでは難しいのではないでしょうか。
私がいつもよくお伝えしているのが「相手の立場に立って考えることも忘れないでください」ということです。相手が何を求めているのかを理解し、思いやりを持つことで、初めて“良い関係”が始まります。今回はそんなパートナー選びの本質を、インドネシアのリアルな現場からお伝えします。

相手にとって魅力ある“契約条件”を提示する
どのような契約条件を設定するかは代理店・販売店と組むときに重要になってきます。
最初から「自社に都合のいい契約」を押し付けてしまうと、良い関係は築けません。最低ロット、仕切価格、返品条件などについては相手が動きやすいように設計しましょう。
「売れるか分からない状態で、在庫リスクを100%背負わせる」のでは、信頼どころか協力も得られません。
また相手に得れば売るほどインセンティブがつくような仕組みを整えていくことも大切です。自分だったらどのような条件であれば売りたいと思えるかなと胸に手を当てて考えてみましょう。
マーケティング費用をしっかり“共に負担する”
日本企業に多いのが、「代理店が全部マーケティングしてくれるだろう」という勘違いです。現地パートナーは、リスクを取ってでも売ってくれる関係者ではなく、“一緒にマーケットを開拓するパートナー”です。
サンプリング費用、販促イベント、デザイン費、SNSプロモーションなど、一部でも企業側が負担することで「本気度」が伝わります。
やはり例外なく成功する企業さんは販売計画段階時にマーケティング費用込みで戦略を立てているため、マーケティング費用は忘れずに計画に入れておきましょう。
売り先(顧客)を企業側で用意してあげる
「この商品、どこに売れるのか分からない」という状態では、どんなに優秀な代理店でも積極的に動けません。
そこで大事なのが、企業側から“売り先の可能性”を具体的に共有してあげることです。
たとえば、過去に問い合わせのあった企業や、HP・展示会で関心を示してくれた層を伝えておくだけでも大きなヒントになります。
私が見た中でやり手だな。。。と思った企業様は自社で販促イベントをインドネシアで行ない見込み客を呼ぶことで、商品やサービスの営業活動と顧客リストが作成でき、あとは代理店・販売店がクロージングするだけというところがありました。
まとめ
インドネシアで信頼できる代理店・販売店を見つけるには、ただ“紹介してもらう”だけではうまくいきません。
大切なのは自社の商品を相手に好きになってもらう努力よりも、相手の立場に立った関係構築です。恋愛と同じで、「自分のことだけ考えている人」より、「相手を思いやる人」の方が、良い関係が長く続きます。
パートナーとの“信頼の第一歩”を築いていきましょう。
際に候補となる代理店・販売店のリストアップや現地でのマッチング支援も行っています。
「うちの商品に合う販路ってどこ?」「現地の会社とつながりたい」そんなお悩みがあれば、お問い合わせから相談が可能です。
あなたの“やってみた”を、現地で一緒にカタチにしましょう。
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