これから伸びるインドネシアの保険市場 — 伸びしろと文化背景
- 大崎 未来

- 4 日前
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近年、インドネシアの保険市場が大きな注目を集めています。特に健康保険の販売が加速しており、銀行との連携販売「バンカシュアランス(Bancassurance)」を通じて保険加入者が増えているという動きが見られます。これは保険会社にとって重要な販売チャネルとして機能しつつあり、今後の成長が期待されています。
日本と比べて保険加入率が低いインドネシア
ンドネシアは経済成長が続く一方で、保険の加入率や保険料のGDP比率は依然として非常に低い水準にあります。例えば、Swiss Reによると保険の普及率(保険料収入/GDP)は約1.4%であり、世界平均の6.8%に遠く及びません。またASEAN平均のおよそ3%にも届いていません。これは日本やシンガポール、マレーシアと比べると大きな差です。(参照1)
保険加入率がなぜインドネシアは低いのか?
<文化的影響>保険に対する心理的な抵抗感は、いわゆる「ありさん文化(貯蓄・家族内助け合い文化)」やリスクを金融商品で管理しない文化的背景と関係があると指摘されています。蓄えや親戚やコミュニティで助け合うことが優先され、将来のリスクに対してお金を払うという発想が一般的ではない層も多いのです。
<金融リテラシーの問題>保険の仕組みや請求手続きなどが十分に理解されていないことや、金融リテラシーの低さも加入の障壁となっています。これらは単なる数字以上に、文化・価値観が影響する部分だとも言えます。
しかし大きな伸びしろがある!
現在の低い加入率は、裏返せば今後大きな成長余地があることを意味します。インドネシアは中間層が急速に拡大しており、銀行口座保有率や金融サービスの利用拡大とともに、バンカシュアランスなどのチャネルを介した保険加入者の増加が現実のものになりつつあります。保険会社としても、銀行など既存のチャネルと提携しながら顧客接点を増やす戦略を採用しており、それが販売増加につながっています。文化的背景や制度的な特徴を踏まえつつ、この「伸びしろ市場」にどう向き合うかは、業界プレーヤーにとって大きなビジネスチャンスになるでしょう。





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